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[ コミック ]
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夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))
・緑川 ゆき
【白泉社】
発売日: 2005-10-05
参考価格: 410 円(税込)
販売価格: 410 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 9円〜
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・緑川 ゆき
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カスタマー平均評価: 4.5
なんか・・・。 今市子さんの百鬼夜行抄にどこかにている展開。共通点は、主人公は他の人が見えないものが見える。元は主人公の祖母あるいは祖父がかなり原因をつくっている。どちらも親族のせいで妖怪に苦労させられている。主人公の前に現れる妖怪を知識として説明する守護者がそばにいる。守護者は祖父あるいは祖母との契約に縛られている。無責任具合では百鬼夜行抄の青柳の方が上ですが(笑)百鬼夜行抄の律よりまだ夏目の方が自分の能力について達観できていません。なので夏目の方が妖怪との謎解きのような現象よりもむしろ夏目の苦悩に焦点が当たっています。百鬼夜行抄の律はもっとフラットな精神状態です。当たり前に小さな頃から見えていたものに改めてなぜ自分は見なくちゃならないのかについてあんまり悩んでいません。そのぶん律以外の巻き込まれる一般人の苦悩、恨み悲しみなどに焦点が当たっています。これが好きな人は、百鬼夜行抄もぜひ読み比べてみてください。オススメですよ。 心優しき人と妖 とにもかくにも主人公を始め、出てくる人や妖怪の優しいこと…。 私のこの巻の泣き所は「ダム底の燕」でした。 妖の最後のセリフ 「だから人間が好きです」 は、なんだか自分が言われたような気になってしまって、嬉しさで涙がこぼれました。こんな泣き方は初めてかも…。 その繊細な絵と共に、真っ直ぐに「優しさ」を描いてくれる作家さんがいる事に感謝します。 それぞれに違う面白さ 既刊7巻まで読んでのレビューです。悪しからず。
『百鬼夜行抄』と設定が類似していることによるご批判があるようで。
私からのレビューは、それに対する反論の形でさせていただきたい。
設定は確かに似てます。
「力」を祖父母から受け継いだこと。
かなり強力な守護妖怪がいること。
その守護妖怪と主人公との距離感。
主人公は「見えること」により辛い少年期を過ごしたこと、それによっていまだに人間関係が上手く築けないこと ・・・etc.
とはいえ、これだけ似た設定を用いながらも、作者さんの描こうとしているものはかなり異なっていると思うのです。
『百鬼』に登場する妖は、人間の欲や過ち、弱さや愚かさに巧みに付け入る怖さがあり、物語の主題もそこに置かれることが多い。
彼らの基準は我々人間とは明らかにズレたところにあり、それがまた「怖い」。
主人公の、ときに達観したかのような視点は、物語の全貌と教訓を読者に提示するためのみに用いられることもある。
むろん全部がそうなのではなく、傾向として私はそう感じるということです。
対して『夏目』における主題は主人公の心の成長。
「見えてしまう」ことで負ったトラウマを、「見えてしまう」がために巻き込まれる事件を解決していく過程で克服していくストーリー。
故に登場する妖には、優しさと情に溢れるものが少なくありません。
彼らの「ズレ」は、「怖い」というより暖かくて懐かしく、可笑しくて切ない。
もちろん「怖い」のも出てきますけどね。
付け加えれば、「友人帳」を「契約」していくのではなく「解除」していくという発想は面白いし、「なまえ」というキーワードによって生れる雰囲気や演出も好感が持てます。
似ているのは確かだけど、これだけで作品の空気や受け取れるメッセージはかなり違ってくる。
そもそも別の物語なんだから当たり前ですが。
批判が出るのは仕方ないかもしれませんけれども、そのことだけで変に偏見を持って読んだり、ましてや読まずに済ませてしまうのはあまりにも勿体無いですよ。
というわけで☆4つ。
『百鬼夜行抄』と『夏目友人帳』、どっちも優良作品だと思う立場からのレビューでした。
☆1つのマイナスに関しては、毎話同じ台詞を繰り返す導入部分の「ナレーション」がかなり煩わしい(こういうときのための「巻頭のあらすじ」だろ!と思ってしまう)のと、6巻辺りから本編と何の関係もない「短編」が収録されたりするのをどうにかして欲しいと思うからです。
掲載誌や出版社の都合とかが色々あるんでしょうし、さほど支障は無いんだけど、ちょっとだけイラッと来るんです(苦笑)。
切ない、切ない、切ない・・・ 「そうだね 僕も人が好きだよ 優しいのも あたたかいのも 人も 獣も もののけも皆、 魅かれ合う何かを求めて 懸命に生きる心が好きだよ。」
本作の第四話、最後のこのページを読んで涙がこぼれるように流れてきました。
切ないです!!人に触れられた優しさをずっと日々の糧にしている妖達があまりにも切ないです。
特にこの1巻は名作ぞろいなので是が非でも一読を!! なんだろう、これ 一話完結で描かれています。一話みるごとに泣けます。一話一話、いちいち泣けます。泣こうと思って泣くんじゃない。ふと気がついたら胸にグッときて、目頭が熱くなって、涙がポロポロこぼれます。「人」とか「妖」とか関係ない。心があるものどうしの物語です。何回読んでも、何回でも泣けます。
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[ コミック ]
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夏目友人帳 (2) (花とゆめCOMICS (2969))
・緑川 ゆき
【白泉社】
発売日: 2006-08-05
参考価格: 410 円(税込)
販売価格: 410 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 22円〜
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・緑川 ゆき
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カスタマー平均評価: 4.5
作者の絵が物語をいっそう……… 読むだけ感動が広がる夏目友人帳の第2巻です。おすすめはアサギと傘持ちの話です。また、作者の独特の書き方、絵がこの物語の感動と儚さをいっそうさせるので、私はこの作品が好きです。 名前を返そう 「妖怪退治」でなく「名前を返す」といいのがいいですね。「名」はいちばん短い「呪」と言いますから祖母レイコの力は相当なものだったのでしょう。その力で作っていったのが友人帳というのがせつない。連載作品では前作『緋色の椅子』がかなりよかったのですが妖怪モノで火がついた様子。人気分野なんですね、ただ他と一線を画すのは退治はしないこと、名前を返すことが夏目の目的です。2巻では俳優さんがでてきます。彼と夏目の違いは? 夏、妖怪、涙。 待ちに待った『夏目友人帳』の2巻です。このお話は妖怪がでてくるけれど、怪談ものではありません。恐いというよりも、少し切ない感じの物語です。是非、一読を。お薦めです。 人も妖怪も、誰かを想う、優しい気持ちが垣間見える 某書店に行ったら、週間ベストセラーコーナーのコミック部門で八位になってました!
「絵が苦手で…」という理由で読まないお嬢さんが多かった緑川さんの漫画ですが、すっかり大人気ですね。応援してきてよかった…(涙
一話完結の読みきり作品なので、この巻から読んでもOKです。
今回は前巻とは少しちがう印象を受けました。
一巻では妖怪に名前を返したり、手助けをしたり……
夏目君は妖怪のために行動して、サポーターのような位置にいました。
つまり妖怪メインのお話です。
けれど今回は夏目君自身の話になってきたなという感じです。
他人のためばかりではなく、自分のために「居場所を守りたい」と思ったり。
「妖怪が見える」という誰にもわからない孤独をもち、人を避けていた少年がだんだん人と交わろうと努力してる姿が見られます。
友人帳の能力を使ったり、危険な目にあったりと、エンターテイメント性が増しています。ギャグ(?)も増えて、笑う所が多いです。
その分、一巻でただよっていたせつない雰囲気が減り気味で、少し残念。
せつなくないわけじゃないんですが、一巻でほろりときた感じがまた欲しい!と思ってしまうのです。
ページ数がもっとあれば、それもできたのかもしれませんが。
せつなさかエンターテイメントか、そこは人好き好きなので判断はしかねますが、この作品は妖怪モノなのに、活劇を売りにしていないのが他作品とちがうな、と思ったので、その点今後どういう方向になるのかが気になるところです。
緑川さんの描くキャラクターたちは、一途で優しい心をもっていて、忘れがちな何かを思い出すようなものがあります(脇役もすごくいい!)。
何気ない会話でも、田舎ののんびり優しい感じとか、夏目君の友人もこういう良い奴いた! みたいな、郷愁的な雰囲気もあり。
ガチガチのエンタメや恋愛話に飽きてきた、なんて方は(もちろんそうでない方も)読んでみてはどうでしょう?
おすすめします もしも願いが叶うなら― 「見えるのに、どうして何もできないんだろう」
人とアヤカシとの間で、哀しみに刻まれてきた夏目の心。
それゆえに、夏目は優しい。切ないほどに優しいです。
2巻おすすめのエピソードは、やっぱり夏目が初めて友人帳を「使う」話。
下校途中不気味な妖怪に呪いをつけられてしまう夏目。ニャンコ先生も今回ばかりは呪いの余波にやられて、うまく守ってやれません(…まあいつも怠慢な用心棒ですが)。
そこで夏目は友人帳の妖怪の中から、力を貸してくれる妖怪を呼び出します。
1巻に登場したミスズと、初登場のヒノエ―どちらもなかなか魅力的な妖怪たちなので、注目です。男嫌いのヒノエは夏目を最初毛嫌いしますが…少しずつ絆が深まります。
呪いは着実に体を蝕み、夏目の精神を削ってゆきます。ヒノエから祓いの「式」を呼び出す訓練にはげむ夏目。
今までずっと「誰か(妖怪にせよ人にせよ)」のために心身ともに削ってきた夏目。けれど、ようやく―温かい家族や友人たち(妖怪含む)の存在に支えられて、「自分のために」抗うシーンが見られます。これがまたかっこいいんです。
そしてもう一つ。私的におすすめなのは蒼琴弾きアサギと傘もちアカガネのお話。
ひょんなことからアサギに体を貸す事になってしまった夏目!この回はけっこう笑えるネタが多いです。ついにここまで苦労しますか夏目君…と(笑)
ここでしか見られない夏目・人格女性化は注目(苦笑)。色っぽい。。。
でも笑えるネタだけじゃなく、このお話は温かい。。
アカガネが人界に下りた理由は?何故そこまでしてアサギを救おうとするのか?その理由をたずねる夏目に対するアカガネの答え。
アサギの、たった一つの願い―
それらが明かされたとき、胸がいっぱいになりました。
もちろん上記したエピソードたち以外も、一つ一つ魅力的。たった一冊とは思えぬボリューム。今作もオススメです。
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[ コミック ]
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夏目友人帳 6 (花とゆめCOMICS)
・緑川 ゆき
【白泉社】
発売日: 2008-07-05
参考価格: 410 円(税込)
販売価格: 410 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 68円〜
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・緑川 ゆき
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カスタマー平均評価: 4.5
アニメからきました アニメをみておもしろいとおもい原作をかったんですが、
アニメのほうがよかったかなーなんておもいます。
でもアニメにはいってない話がありそれは感動し涙が・・・
やはり夏目友人帳ですね ふつふつと沸き上がる面白さに全巻大人買いしました(笑) 深夜たまたまテレビアニメ版のを何となく何度か見ていたら、ふつふつと沸き上がる面白さに全巻大人買いしました(笑)。初期設定等は百鬼夜行抄 17 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)に似ていますが、登場人物の性格と物語の組み立て方法が別物なので、どちらのファンも怒らずに楽しめるマニアックなマンガですね(笑)。百鬼夜行抄が初見では理解できず何度か読んで、初めて面白さが分かる伝奇小説風なマンガなのに対し、コチラは単純明快で、学園ジュブナイル風・物の怪小説といった感じで面白い。こんなマニアックなマンガが月刊少女誌で連載しているという事実も面白い。次巻以降は初の大河的物語で展開すると予告にありましたが、毎月ヤマ場を盛ってくるのでしょうから楽しみです。当然次巻も購入します。ちなみに読み切りマンガは、男子には面白さがイマイチ理解不能でした(笑)。 感想 どの作品を読んでも思うんですが、台詞に結構ルビが振ってあるんですけど逆に読みづらく感じる事がところどころあって一つのコマに詰め込みすぎて誰が何を言ったのか分からなくなりました、全体的にもっと整理して書いてほしいです話はとても良いんですけど、惜しいですね。 なんでこんなに切ない……?? 評判になってるみたいだし、とりあえずアニメを1話だけ見てみようかなぁ?と軽い気持ちで見てみたら見事にやられました。ファンになります。
その辺のやけにキラキラした少女マンガとは一線を画した感じで、落ち着いていて、独特の雰囲気があり、キャラクターも魅力的です。表紙を見る限りなんか地味だなーと思ってずっと素通りしてきたんですが、阿呆でした。一つ一つの物語がなんだかとても優しくて、懐かしいような切ないような感想を持ちました。今回は特に、「カイ」の物語にホロリ……。こういうのを「切ない」って呼ぶんだろうなぁ。涙を流すために、劇的な展開やぎょっとするトリックは必要ないんだということを実感します。決して過激ではなく、派手ではなく、華やかではないからこそ、もしかしたら自分の身近でも起こりそうな気がして、妙に親近感を持ってしまう。作者さんの表現したいものがしっかりと伝わってきますね。
久しぶりに良質なマンガを読みました。LaLaでやってるっていうのがちょっと意外。売れることばっかり意識しているゴテゴテした中身のないマンガが多い中、これはかなりの掘り出し物。まだ6巻ですが、どんどん続いていって欲しいです。
それはそうと、ニャンコ先生、ものすごくかわいいです!!(笑)抱きつきたくなる気持ちもよく分かる。あの丸っこい体と半月型の目が無性に素敵だ……!
絵も好みだし、ストーリーも好きだし、キャラも好きなので、次巻の発売を楽しみに待つとします。 名取さんの夏目に対する態度の変化がいい感じ 内容は前の方々が語ってくださっているので、少しだけ。
妖が見えるらしい小学生の男の子カイに自分の小さいころを重ねて、守ってやりたいと思う夏目。結果として、知らずに名取さんの仕事を邪魔してしまうのだが、その名取さんの態度に変化が見える。今までとは違い、夏目には夏目のやり方があるのだからと認め、きつい言葉を使ったことを謝るあたり、夏目を一人前として扱い始めている気配がある。夏目の側も、自分の中のいろいろな感情を知り始め、戸惑いつつも余裕が出てきている感じで、なかなかいい。なので、1冊丸ごと「夏目」の話でなくても満足度は高い。
個人的には、ニャンコ先生の本来の姿が大好きなので、今回も何回か拝見できて嬉しかった。
追記:ムダなお金を使わせてしまった方、ごめんなさい。私は結構なおばちゃんなので、もう作者を見守る母のような感覚が入っているかもしれません。成長したなーという星五つです。
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[ コミック ]
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夏目友人帳 7 (花とゆめCOMICS)
・緑川 ゆき
【白泉社】
発売日: 2009-01-05
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 204円〜
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・緑川 ゆき
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カスタマー平均評価: 4
☆普通 話は面白いんだけど絵が白い!!とにかくうすいよ!!ちょっと読みにくい…。次巻は買うか謎。 話それてないか? 友人帳に書かれた妖怪に名前を返していくという話なのになにか話しがそれた感じがしました。感動するところもなかったかな。。。 物語の核心に・・・? 今までは一話完結の、話をよくしってもらうためのストーリーが多かったと思いますがこの巻からシリアスな感じになり、だんだんと核心に近づいているように感じました。
新しい登場人物も臭わせつつ、今まではあやふやだった主人公の変化がはっきりしたものになってきています。
ここからが見せ所といった感じでしょう。
大きな起承転結の承から転へ行くところと思ってもいいでしょう。
読み切り作品も収録されていますが、緑川先生らしさがでている作品でした。 不穏な空気が… いつもは暖かい話が多いのですが、今回は珍しくシリアスでした。的場という存在を通して、夏目はこれからどのように妖怪と向き合っていくのか考えていくのだと思います。的場の話も好きだけど、でもやっぱりいつもの儚くて切なくて暖かい話の方が好きです。次の巻も楽しみです。 『夏にはため息をつく』が収録されています! 近くの森で妖の事件に巻き込まれた夏目。助けてくれた妖が言うには妖の血を奪っているものがいるらしい。血を奪っているのが人間だと知った夏目は独自で捜査し、そして事件の現場に遭遇。その場にいたのは祓い屋の的場。夏目達に興味を持った的場から守ろうと名取も動き――
エピソードは一つだけ。次の巻へひっぱるような終わり方はしていません。名取・的場の祓い屋が目立つこの巻は式などの術を駆使した戦いが多いです。心温まる日常のやりとりが描かれていた1話読みきりのものに比べ、妖を粗雑に扱うシーンがあったりやにゃんこ先生達が怪我したりなど緊張はしる展開が続きます。その後に収録されている『夏目遊戯帳』で相変わらずなやり取りをする夏目達にほっとしました。
妖に関わることで周囲の人を巻き込んでしまわないかと妖と距離をとろうとする一方、友人帳の存在で妖との繋がりを断ち切れずどうせ関わるなら妖の役に立ちたいと思う二つの気持ち。人か妖、そのどちらもまだ選べない夏目の前に現れた的場一門。彼らやり方に心が揺らぐ夏目がこれからどう妖や人と接していくのか気になります。
『夏目遊戯帳』ではひょんな流れから、妖達と影踏み鬼をすることになった夏目が描かれています。今まで出てきた妖達の登場、何気ないけど心のこもった台詞。ページ数はあまりないですが、すごく優しい話です。
そして読みきり収録として『夏にはため息をつく』が。ある飲み物を飲むことで身体能力が上がることや男子2人女子一人の三人のお話というのはデビュー作の『珈琲ひらり』(『あかく咲く声』の2巻に収録)と同じです。ですが、話の流れやどこか切ない雰囲気は『蛍火の杜へ』や『夏目?』に通じると思います。あとがきによると妖怪の話を描いてみたいと感じた話らしいですし。是非、一読を。
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[ コミック ]
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夏目友人帳 5 (花とゆめCOMICS)
・緑川 ゆき
【白泉社】
発売日: 2008-03-05
参考価格: 410 円(税込)
販売価格: 410 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 113円〜
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・緑川 ゆき
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カスタマー平均評価: 5
アニメ第一シーズンの最終話を収録 「夏目友人帳」の5巻です。
もうじきというか来週テレビアニメの第二部がスタートするせいかやけに書店がプッシュするのにまけてついつい読んでいます。
さて。この巻では珍しくちょっと長目のお話が二篇入っています。人魚のお話と、これも夏目友人帳には珍しい女性キャラが登場・活躍するお話です。思いがすれ違うが、人間とそうでないものの間の縁や感情の揺れをうまくまとめた作品と、本当に別の理解できない物としての妖との関係をまとめた作品です。夏目友人帳の魅力の一つは、こういう風に妖怪が一つの理解できるものとしては決して扱わないバランスの良さにもあるのかも知れません。
最後に一つ入っている短篇が、テレビアニメシリーズの第一話の最終回になったお話です(アニメではもう少し膨らませていますが)。自分はその回を見て、ナツメをちゃんとコミックスで揃えようと思ったので個人的に嬉しかったです。 作者、確実に進歩してます。 最初のころの、設定を生かしきれていない感じが随分抜けてきました。お話もしっかりしてきて、せつなさがきちんと伝わるようになってきています。こういうの、嬉しいですね。アニメ化には不安も残りますが、この先も続けて読もうと思います。 だから、ひとりになったのだろうか 今回は、だいぶ人間にもスポットが当たっている一冊です。
夏目史上初のレギュラー女子・タキが登場したり、
藤原滋さん、そして最強の祖母・レイコさんの話も。
それぞれのキャラがそれぞれの魅力を発揮しており、特にレイコさんの過去は注目。
彼女の孤独、彼女の強さ、そして背後にある哀しさが、胸を締め付けます。
本編も今回はなかなかアクティブな展開で面白かったのですが、
個人的に挙げたいのが…夏目を第三者からの視点で描いた特別編・「夏目観察帳」。
前巻に引き続き、5巻にも収録されています。
私はこの番外編が毎度楽しみで仕方ないのですが、
今回は、妖の影を感じ取れる数少ない友人・田沼メインの話です。
田沼!彼は物語のかなり序盤の時期に登場しているのですが、
その後なかなか出番が無くて、ずっと気になっていました。
田沼とニャンコ先生の掛けあいには思わず笑ってしまいました。
それに、デザインが素敵になった気がします。少し長めになった黒髪。
容姿だけではなく、言葉の端々から、夏目を大切に考えてる気持ちが感じ取れます。
こんな魅力的な田沼には、ぜひ、今後も登場してほしい…!と思いました。
何故、本編で田沼が出てこないのか。
理由は「妖に関わっている時の夏目は、田沼のところに来ない」から、だそうです。
さらにそれは何故?と問うなら……今まで読んできた読者さんは皆、夏目の性格を考えればすぐ実感すると思います。
どこか、もどかしいような、でも、優しい話です。 シリーズのなかでも、充実して、味わいの深い第5巻 主人公の夏目少年に大切な人間の友達が出来たり、「うーん、どうなっているのかなあ」と想像をめぐらせていた塔子さんのダンナがついに登場したりと、とても読みごたえのあった第5巻。シリーズのなかでも、充実して、味わいの深い出来映えであるなあと、堪能させられましたね。
夏目にとって、これからも大切な存在となりそうな少女が出てくる、二話にまたがる話「呼んではならぬ」。これがまず、よかった! 彼女が、夏目の持つ「友人帳」に向けて言う台詞と、それを言う時の笑顔が素敵だなあ。この場面、「キラリと光る鉱石、見ーっけ!」みたいな輝きがありました。
そして、夏目貴志とある人物の目を通して、祖母・レイコの在りし日の姿がよみがえる「仮家(かりいえ)」の話に、ぐっときましたねぇ。これまで、なかなか捕まえづらかったレイコの人物像が、はっきりと、そして生き生きと形になって、目の前に立ち現れた気がしたんです。「凛として、素敵な人だったんだなあ」と、惚れ惚れしてしまいましたよ。
それと、この第十九話の扉を飾る絵、夏目貴志を少女と妖怪「斑(まだら)」(ニャンコ先生本来の姿っすね)が挟む構図の絵が魅力的でしたね。冒頭のこの絵から、「おっ!」と引きつけられましたから。 暖かい家のススメ★ テレビアニメ化決定、楽しみデス★
第5巻のあやかしは、隣り山の大池に現れた人魚・陣の中に現れ呪いをかけた額に傷の妖・家を狙ってやってくるカリメ
いつも以上に行動的な夏目でした
第17・18話では先祖が陰陽師で祖父の残した陣であやかしを見ることができる同級生の女の子・多岐透が登場します
祟りの条件で夏目もその標的に。さらに襲われたことで一時的にあやかしの姿が見えなくなってピンチに!
今まで見えることで嫌な思いもたくさんしてきたけど、見えなくなって初めて感じる寂しさ
元の姿になったニャンコ先生が見えない夏目に寄りそうシーン、ドキッとしました・・・寂しすぎます(涙)
夏目の事情を色々と知ってる彼女の存在がこれからどう絡んでくるのか気になりますね
第19話は夏目を引き取ってくれた藤原夫妻の旦那さん・藤原滋さんが登場
意外にもレイコと子供の頃に会っていたというエピソード
滋さんはすごくいい人でした(暖)
安定した生活の中で夏目の雰囲気が明るくなってきた気がして嬉しいかぎりです
久々の登場・田沼くんと花火を見るシーンがすごい良かった(好)
第16?19話+特別編4が収録されています
山より大きいのから親指サイズまで色んなあやかしがいるのが素敵です(笑)
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[ コミック ]
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夏目友人帳 3 (花とゆめCOMICS)
・緑川 ゆき
【白泉社】
発売日: 2007-02-05
参考価格: 410 円(税込)
販売価格: 410 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 50円〜
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・緑川 ゆき
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カスタマー平均評価: 5
愛がある作品 夏目友人帳の3冊目です。
来年の春にはアニメの第2シーズンが放送されることが決定されている本作は、妖怪と人間たちの間の物語としてとても上質で心地よい漫画です。最近の妖怪と人間の間の物語でバトル漫画にならない漫画といえば「もっけ」「蟲師」が頭に浮かびますが、あちらはバトル漫画ではないぶん、妖怪たちはあくまで別種の生き物であり人間のような知能をもった種族といった感じではなく、あくまで目に見えないだけで別の生き物が棲息しているという感じの雰囲気です(もちろん、民俗学者が喜ぶような神やヌシが登場して、彼らは大変に知能も能力も高いですがそれは両作では例外的です)。
しかし、この「友人帳」に出てくる妖怪達は、ただ単に存在しているというだけでなく、それぞれがそれぞれの暮らしをしており、それぞれの個体がしっかりとした意志を持っております。中には人間に対して悪意をもった存在も多々います。しかし、多くはほとんど人間と意思疎通ができないために奇妙に人間に興味をもち人の子を愛する者もいます。そうした様々な思惑や感情をもった妖たちとと夏目がかかわっていくのがこの夏目友人帳という物語なんですが、概してこの物語はとても愛に満ちています。
人によってはこそばゆいと感じるくらいの、他者への愛や優しさ、共感できることへの慶びが全体に溢れています。前述のように人を嫌うものたちも多々出てくるのですが、主人公の夏目と用心棒のにゃんこ先生の愛くるしいキャラクターのおかげで、それらを含めても全体的には愛や赦しがテーマになっていて読んでいて温かな気持ちになります。
これには、絵と話の相性もよかったのでしょう、すごく繊細で綺麗な著者の緑川ゆきさんのタッチが実にはまります。 愛すべき妖怪達! 私にとって、夏目友人帳を読むのは一大決心を必要とする事でした。なぜなら妖怪が出てくるお話だからです。 皆さん、妖怪が出てくるんですよ。妖怪!私の妖怪のイメージ。 おどろおどろしい。不気味。怖い、などなど。でも私はこの本を、私の大好きな尊敬する女性に勧められたのです。 うーん、ユニークな人とは思っていたけど、ここまでユニークだったとは恐るべし! 妖怪の好きな人とは、あんまりお近づきになりたくないような・・・ これからは距離を置こうかな? いいえ、私はこの人を真人間に更生させてあげなければいけないのでは! そう思い悲壮な覚悟で、この本を手に取ったのです。 妖怪といっても、怖い妖怪とは限らないよね。 どうか可愛いらしい妖怪でありますように。 そうして、恐る恐るページをめくったのです。すると、いきなり気味悪い妖怪が登場!ワー!ヤダヤダ!! やっぱり怖い妖怪だ! でも私は決してあなたを見捨てません。無事、真人間に更生させてあげます! だけど、読み進めるうち、だんだん心が落ち着き、妖怪への怖いイメージが無くなっていきました。愛に一途な、はかなくも美しい妖怪達。 いつの間にか私まで、妖怪達に魅了されていました。 妖怪が見えるって、感受性が豊かって事に置き換えてもいいですよね。 やっぱり、あなたは心優しい女性だったんですね。 ここで問題! 私に、この本を勧めてくれた人もレビューを書いています。 さあ、どなたでしょう?あなたの言うとおり、人でないものを封じたり、滅ぼしたりしないところがいいよね。 これから夏目友人帳を読む皆さん、怖がらず安心して読んで下さいね! 私は夏目友人帳の中で一番好きな巻です。 前巻と同じ様に感動します。この本のように感動するマンガはあまり無いので、読む価値は絶対あります。この巻には私の一番好きな話があるので、中でも特におすすめの巻です。 黒い先生 白い先生 夏目の周囲がぐっとにぎやかになってきました。人物たちの表情に淡い色気も出てきています。今回は黒い先生が出没したり俳優さんも再登場、宿敵のような人物が初登場。まだまだ先が楽しみなシリーズ。 もどかしさについて 今回も心が温かくなるようなお話ばかりでした。夏目くんは情が深いので自分の事じゃなくても「考え」たり「哀しん」だり「嬉しく」なったりします。でもそれはきっと彼の財産になることでしょう。こういうの、聖書では天に宝を積むっていうのですって。誰かが一番辛い時に一番そばにいてあげようとする夏目くん。ごく普通の男の子が感じるもどかしさに私たち読者ももどかしく感じる・・・でもそれはやさしくて切なくて、祈りに似たもどかしさ。
夏目くんはもののけを開放していきます。あるいは守ろうとします。どうしたら一番相手が嬉しいだろう?って思いやっています。
世の中、人ではないものを封じたり滅ぼしたりするお話の方が多いと思うのですが、夏目くんはその、逆。
でも私には夏目くんのお話の方が心に響くのです。本当の「やさしさ」そして「つよさ」言葉にするとちょっと恥ずかしいけれど、でも大切な事。
とにかく夏目友人帳はますます「考えさせる」お話になって深みを増してきています。ぜひお勧めいたします。どの巻からでもいいので読んでみて下さい。
おまけ。ニャンコ先生のプリチーさもパワーアップ。たい焼き食べるとことぷーぷー寝てるところが特にグー。もー大好きです!
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[ コミック ]
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夏目友人帳 4 (花とゆめCOMICS)
・緑川 ゆき
【白泉社】
発売日: 2007-08-04
参考価格: 410 円(税込)
販売価格: 410 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 150円〜
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・緑川 ゆき
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カスタマー平均評価: 5
“いちばん切ないあやかし譚”(帯) 毎回切なさが身に沁みて、どの巻も何度読んでも何故か自然に泣けます。
特にこの巻は胸が苦しくなります(切なくて切なくて・・・)。
目次
夏目友人帳 第十三?十五話
特別編1?2(夏目観察帳1?2)
特別編3(ニャンコ徒然帳)
あとがき
基本的にグーで殴って言うこときかせる主人公、初のピンチか 基本的にグーで殴って言うこときかせ(笑)。口説き落とした妖の名前をサラッと説いて解決の主人公は道理が通じない相手なのに反則だよー(笑)。と思っていたら14話で妖にダマされちゃったり、意外と手に汗握る展開の4巻でした。外伝×3本も本編の休憩といった感じで、登場キャラの意外な面とか関係が判って面白かった。 にゃんこ先生のぬいぐるみがほしい^^ にゃんこ先生のきもかわいぶりが大好き
雪ウサギでウルウルきちゃいました
しみじみ読み返す本 華やかさはないですが、里山に咲く名前のない花を見たときのような、なつかしさ、
愛おしさを覚えます。そして絶対的な時間に隔たれる運命にある、近づけば近づくほど
切ない、人と妖の触れ合い。ところどころくすりとさせられるユーモアや不思議に
ほの明るいおおらかさが暗く重くならない秘密なのでしょうか。
人と人、人と妖、主人公はどちらからも異質で、境界線を常に感じているのに、
相手を理解しようとすることをあきらめません。関係は努力によってできるんだと
いつも希望を感じます。
雰囲気は今市子さんの百鬼夜行抄に似ていますが、ホラー度は低く、土着・民話感が
強いです。
それでも妖怪のほとんどは、アルカイックスマイルの後ろに狂気にも等しい年月が
垣間見え、穴として描かれることの多いそれらの眼は、真っ暗な果てしない闇を思わせ、
やっぱりぞくりとします。 一冊読むのに 約一時間かかりました、普通のコミックなら30分程度ですが『夏目』は違います じっくりと読みごたえがありましたかと言って文字が多くて読みづらいわけでもないのですもっとたくさんの人に読んでもらいたいデス
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[ コミック ]
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夏目友人帳公式ファンブック-夏目と友人たち (花とゆめCOMICSスペシャル)
・緑川 ゆき
【白泉社】
発売日: 2009-01-05
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 300円〜
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・緑川 ゆき
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カスタマー平均評価: 5
良品です キャラクターのプロフィールなどいろんな設定がわかり、ファンとしては嬉しいです。緑川先生のインタビューもあります。 他の漫画のファンブックは字が詰まった感じがしてあまり読まないのですが、これはゆったりとしていてすごく読みやすいです。キャラの人気投票や好きな話・セリフランキングもあり、楽しめる一冊だと思います。 単行本を読み返したくなる 初の公式ファンブック。登場してきたキャラクターのプロフィール、妖達の紹介。初公開の情報と共に、これまでの夏目友人帳を振り返ることができます。夏目のコンプレックスだったり、作者のキャラクターに対するコメントが面白かったです。より登場人物のイメージが鮮明になりました。ファンブックの下部にはにゃんこ先生のパラパラまんがが。発見した時の喜びといったら!(目次にしっかりパラパラまんがと書いてあります)思わずめくりたくなる可愛さです。作者のロングインタビューなど、ファンブックを読んだ後は再び夏目友人帳を読みたくなります。今までより「夏目友人帳」を好きになりました。欲を言えば、書き下ろし漫画が欲しかったところですが、美味しそうなにゃんこ先生など、なんだかとても癒されたので満足です。 コミックス派の人は特に嬉しい内容 買い集めている漫画でもあまりファンブックとか買わないのですが、7巻の緑川先生の言葉で興味を持ち購入しました。
読み応えのある一冊でした。他の漫画のファンブックのように番外編や短編などは収録されていません。が、企画が非常に充実しています。特にニャンコ先生が好きならたまらないかと。和歌山にある貴志(きし)駅などに旅行しているのを楽しむのもよし。読み終わった後にレシピなどを見ながら弁当やポーチといったマイニャンコ先生を作るのもよし。かなりお得な感じです。カラーシールはにゃんこ先生だけではなく、このファンブックの表紙イラストを使用したものなどもあります。
嬉しかったのは「夏目彩絵巻」と題されたカラーイラストの収録。単行本だとモノクロになっている扉絵をきちんとカラーで見れます。あとロングインタビューページには単行本未収録の予告カット集ですとかドラマCDが付録に付いた時のレビュー漫画、ラフ画なども載ってます。
「夏目交友録」では人物紹介のページは連載初期から夏目の傍にいるクラスメイト達から新刊の7巻で初登場した的場一門まで網羅されています。「夏目妖図録」には妖の紹介。どちらにも「作者独言」としてそのキャラに関するコメントが。他にも呪術など作品世界を深く知る手がかりが掲載されていますし、好きなキャラやエピソードなどのランキングもあります。
まだ単行本には収録されていないんじゃないかという所がありました。「こんなのあったっけ?」と思ったのですが……私の記憶違いでしょうか?
白泉社のHPで試し読みが出来るようですので、購入を悩んでいるという方はそちらもチェックして下さい。
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[ コミック ]
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夏目友人帳 (花とゆめCOMICS) [コミックセット]
・緑川 ゆき
【白泉社】
発売日:
参考価格: オープン価格
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,800円〜
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・緑川 ゆき
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カスタマー平均評価: 0
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[ 雑誌 ]
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スーパーエンタメ新聞 アニカンR22 続夏目友人帳 神谷浩史×井上和彦 みなみけおかえり 春アニメカタログ[雑誌]
【MG2(エムジーツー)】
発売日: 2009-04-01
参考価格: 300 円(税込)
販売価格: 300 円(税込)
( 在庫あり。 )
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カスタマー平均評価: 0
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